日頃は健康な方ほど、海外での医療リスクには気付きづらいもの。
日本の医療保険に健康保険を使った海外療養費還付、はたまた海外現地の医療保険などなど、海外での病気に備えた補償にもいろいろありますが、
もし海外で病気になった場合には、なぜ海外旅行保険が一番いいと言われるのでしょうか?
海外での病院利用の場合は、医療費が高額なケースや入院保証金が必要となるケースが多い
北京在住のⅯ子さん。
別の会社に駐在で来ていた日本人の方と結婚。自身も北京で翻訳会社に勤める、共働きのご夫婦となりました。
ご主人は日本の親会社で海外旅行保険をかけてくれていましたが、奥様であるM子さんは現地企業に勤めたため海外旅行保険はかけてくれていはいません。
結婚して半年。M子さんは念願のお子さまを身ごもり、お腹のお子さまに気遣いながらの業務の日々。しかし妊娠3カ月で突然の腹痛に見舞われたんです!
海外で入院保証金が必要な国は?
「死にそうなくらい痛い!」
帰宅したご主人への第一声がこの言葉。慌てて救急車を呼ぶご主人。北京では外資系でもナンバー1のクリニックへと搬送されました。しかし、まずご主人が病院から言われた一言に茫然。「3万元(日本円約50万円)のデポジットを先に払っていただけたら、診療に入ります」。
時は既に深夜12時。貯蓄もあるとは言え、いきなりそれだけの大金を用意は出来ません。苦しむ妻は横で廊下に横たわっています。でも、そんな妻を横目に、クリニックからはデポジットが払われなければ診察にも入れないの一点張り、、、。
会社の同僚たちにお願いをして、現金50万円が集まったのは、それから3時間後でした。そしてようやく緊急手術。一命こそ取り止めましたが、原因は子宮外妊娠。卵管の破裂で体内には2リットルもの血液が溜まっており、あと少し処置が遅れれば、母子ともに大変なところでした。
因みに入院保証金が必要な主な国は以下の通りです。
- 香港 最高100万円のケースも
- カナダ 最高40万円のケースも
- トルコ 最高25万円のケースも
- シンガポール 最高50万円のケースも
- インドネシア 部屋代の11倍相当
- 韓国 最高35万円のケースも
- フィリピン 最高10万円のケースも
- 他、イタリア、スペイン、インド、中国、カンボジア、タイ、グアム、オーストリア等々
意外にアメリカやイギリス、ドイツ、フランスは必要が無いケースが多いようです。
このように、入院保証金が必要な国では特に、海外旅行保険の有難みが大きいですね。
※参考記事
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/solo-assignment/” title=”会社や家族の連絡先よりも、海外旅行保険証券を肌身離さず持っていて” content=”海外旅行保険の加入者かどうか、今現金を持っているのかどうかが治療の内容を左右します。”]
例え日本で日額数万円の医療保険をかけていても、キャッシュレスには敵わない安心
日本で既にいくつもの医療保険を契約して、万一の際には仕事をしているよりも多額の保険金請求を出来ると言っている方もいますね。
ただ、海外の場合においては、後でいくら戻ってくるかよりも、緊急でどれだけ使えるか、ということが重要になるんです。いつでも何百万も現金で払える方なら問題は無いでしょうが、普通の方なら緊急時にも現金で用意しなくても安心な医療が受けられる海外旅行保険は、やはりお守りというより必需品だと思います。
参考までに、海外の医療保険でも提携病院ならキャッシュレス対応可能、とうたっている保険もありますが、日系は非常に少ないですね。日本の海外旅行保険なら、提携病院はそれほど多くなくても、事前に相談すれば提携以外でも案内してくれますよ。
例えキャッシュレスでも、かかった医療費は確認を!翌年は継続出来ないリスクあり!
ここで一つアドバイスを。
日本では風邪を引いたりちょっと具合が悪くても、通常3割負担なのであまり負担を感じませんよね。
でもまず海外では全て自由診療の10割負担。その上、海外の外国人向けクリニックは現地でも高額になっています。
また、海外クリニックの医者は、患者から受け取る診療費でインセンティブが決まる制度も多数あり、海外旅行保険加入者は最高の顧客。必要以上に薬も出して、点数を稼ごうとするケースも多々あります。
みなさんもキャッシュレスだからと、ただ言いなりで治療や薬を受ければ、翌年は継続出来ないリスクも出てきます。
ですから、必要最小限の治療に留めてもらう、例えキャッシュレスでも領収書はもらって治療費を確認するなどをされた方がいいと思います。
尚、通常の治療に便乗して持病の治療をしてもらうと、後日調査で発覚して請求が来ますので、ご注意を!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
海外でも日本でも安心な、日本の海外旅行保険まとめ
- 海外では、治療費や入院保証金が高額になるケースが多い
- 海外旅行保険加入者なら、入院保証金を含めキャッシュレス対応可能
- 例えキャッシュレスでも、かかった医療費は確認をしてくださいね
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