今、世界中でうつ病に苦しむ人が急増中です。
世界保健機関(WHO)では、2015年にうつ病患者が3億2,200万人に上ったと発表しました。
これは全人口の約4%にあたり、05年から約18%も増加をしているそうです。
地域別ではインド・中国を抱えるアジア・太平洋地域で全体の約48%を占めており、日本では約560万人だそうです。
最近は海外にいらっしゃる日本人のうつ病発症も増えているとのこと。
まずは信頼出来る人に話すことが、治療への大切な第一歩です。
うつ病のこころとからだの症状

うつ病は、脳の働きに何らかの問題が起きた状態であると考えられています。
WHOの発表によると、うつ病は男性より女性に多くみられるほか、年齢別では55~74歳の発症率が高く、また15歳未満も発症しています。
もし発症したら気力で解決できるものではありません。うつ病は、治療が必要な病気なのです。
うつ病の症状には、抑うつ気分、興味または喜びの喪失、意欲の低下・おっくう感などの“こころの症状”があります。
しかし、うつ病はこころだけではなく、いろいろな“からだの症状”があらわれることもわかっています。
こころの症状としては以下が主な症状となります。
- 抑うつ気分
- 不安・あせり
- 遠くへ行きたい・消えてしまいたい
- 興味または喜びの喪失
- 意欲の低下・おっくう感
- 自分を責める
- 会話や本などの内容が頭に入ってこない
一方、からだの症状としては以下のようなものがあるそうです。
- 睡眠障害
- 食欲の減退
- 疲労感・倦怠感
- 動悸・息苦しさ・口が渇くなど
- からだの重さや痛み
海外旅行保険のカウンセリングサービスを利用する方法も

WHOは、うつ病は治療や予防が可能だとし、発症が疑われる場合は自分が苦しんでいることを信頼できる人に話すことが治療への第一歩だと促しています。
でも、中々このような話はしづらい方も多いと思います。
そんな時、あなたがご加入している海外旅行保険にも、こころのカウンセリングサービスやWebによるメンタルヘルスの相談を匿名で出来るサービスが付いているかも知れません。
もしそのようなサービスが付いていれば、まずはお気軽にご利用されることをお勧めします。
東京海上日動火災保険の海外旅行保険には、3ヶ月以上のご契約の場合に「こころのカウンセリングサービス」が自動付帯されています。
これは、臨床医師がプライバシーを守りながら、電話やメールにて相談に応じてくれるものです。保険期間中、毎年12月1日から翌年11月30日までの間に1人5回までのご利用が可能です。
治療が必要な場合には、海外旅行保険をご利用ください

冒頭にもお伝えしましたが、うつ病は気力で解決出来るものではありません。
治療が必要であり、放っておけば最悪のケースは自殺へとつながる恐れがあるのです。
15年の世界の全自殺者は推計78万8千人で、死者全体の約1.5%を占め、特に15~29歳の若年層の死因で2番目となっています。
WHOはうつ病が自殺の主要因になっていると分析しています。
慣れない海外生活や言葉の壁で、突然発症することもあります。
海外で日本人を現地採用されていらっしゃる経営者の方は、社員の方々の動向には特に気をつけてあげてください。
また駐在員の奥様は、駐在先では仕事をしたりすることが禁止をされていて気晴らしが出来ず、そこに育児ノイローゼが重なり自殺をしてしまうケースが後を絶たないとも聞いています。
ちょっとした気分の変化に気付いたら、すぐに信頼出来る方に御相談したり、カウンセリングサービスをご利用し、治療を始めてください。
海外旅行保険はもちろん、うつ病の治療にもご利用が可能です。
海外旅行保険の治療可能期間にはご注意を

うつ病の治療には、「急性期」「継続期」「維持期」がありますが、状態が楽になっていく「継続期」は大体治療開始から4〜9ヶ月と言われており、自己判断で服薬をやめたりすると症状が悪化したり、長引いたりするおそれがあります。
一方海外旅行保険の治療可能期間は、一つの発病やケガに対して最長180日間までというルールがあります。
でも、くれぐれも保険の対象とならなくなっても、完全にこころが回復するまではしっかりと治療を継続してください。
それが長く海外で頑張っていくための、一番大切なことだからです。
※参考記事
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/depression/” title=”海外赴任中のうつ病リスク、やっぱり海外旅行保険は大事” content=”日本でも急増中のうつ病。海外に進出されている日本人にも発症が増えています。そんな心配にも、海外旅行保険は安心の備えとなります。”]
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/oti-and-cancer/” title=”海外渡航中はガンでも治療費補償、180日ルールのメリット・デメリットとは” content=”海外旅行保険と日本の健康保険の一番の違いは、病気やケガの治療期間が最長180日であることです。”]
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/overseas_wiith_children/” title=”小さな子供さんとの海外生活、海外旅行保険フル活用編” content=”海外旅行保険には、病院で治療をする補償だけではなく、事前に医療の相談をするサービスが付帯されています。”]
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
海外でも日本でも安心な、日本の海外旅行保険まとめ
- 現在、世界中でうつ病の発症患者数が急増中です。WHOの発表では、2015年に3億人を突破していると報告されています。
- うつ病では?と思ったら、まずは信頼出来る人に話すのが治療の第一歩。話しづらいなら海外旅行保険に付帯されているカウンセリングサービスなどをご利用することをお勧めします。
- もし治療が必要になったら、海外旅行保険を使ってすぐに治療を開始してください。但し治療可能な期間は発病から180日までですが、例え保険利用期間が過ぎても、自己判断で治療を止めないことが重要です。
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