【重要】現在ミャンマーに滞在されて居る方、もしくは知人がミャンマーに滞在されて居る方へ。
各損害保険会社より、非常に重要なお知らせです。
各種費用とは、海外旅行保険の補償項目の内何が該当するのか。
また、今回のケースがどのような規定に基づいて補償対象外となるのか、それは具体的にどのような事例なのかをお伝えします。
お読みのあなたがミャンマーには滞在していなくても、知人の方が現在ミャンマーに滞在中の場合は必ず伝えてあげてください。
大手保険会社より代理店向けに出された内容
<海外旅行保険取扱い代理店の皆様>
ミャンマーで発生したクーデターに関しまして、2021年3月27日(土)に「国軍記念日」を迎え更に事態の悪化が予想されるため、海外旅行保険の有無責等の取扱い等をご連絡いたします。今後情勢が変化し、変更が生じる場合には、改めてご連絡致します。2021年2月1日(月)に各保険会社では、海外旅行保険の約款上「政権奪取」に該当したと判断しております。これに伴う海外旅行保険の各種保険金の取扱いは以下のとおりとなります。
以上の内容が3月26日の夜に一部保険会社より発表されました。
このように、今回のミャンマーの事例は「政権奪取」と認定され、各種保険金の支払い対象外となったのです。
世界中が不安定化している現在、このような保険金を支払わない主な場合とは
海外旅行保険で保険金を支払わない主な場合より
〜中略〜戦争、外国の武力行使、革命、政権奪取、内乱、武装反乱その他これらに類似の事変
現在、世界各地でデモや抗議行動、それらに対しての制圧行動が起きていますが、上記のように認定されると、それらに関連する事故によるケガや死亡は海外旅行保険の対象にはならなくなります。
今はまだ平和的なデモ程度でも、いついかなる状況の変化が起きるかわからない現在は、注意しておいた方がいいと思います。
補償の対象外になる項目は?
傷害死亡保険金、傷害後遺障害保険金、治療救援費用保険金、疾病死亡保険金、賠償責任保険金、携行品損害保険金、寄託手荷物遅延等費用保険金、航空機遅延費用等保険金
つまり、一般の海外旅行保険の補償項目のほぼすべてが対象外となるのです。
ミャンマーに滞在されている日本人の方へ
以下のような事例は、海外旅行保険の対象にはなりません。
- 自らがデモに参加し、その行動中にケガや死亡となった場合
- 自らはデモ等には全く関係無くても、デモ隊に巻き込まれてケガや死亡となった場合
- 自らはデモ等には全く関係無くても、国軍の制圧行為に巻き添えとなってケガや死亡となった場合
つまり、デモを制圧する国軍の流れ弾にあたってケガや死亡となっても、海外旅行保険は対象外なのです。
現在ミャンマーにご滞在中のお客様は、絶対に巻き添えに遭う可能性のあるエリアには近づかないようにお願いします。
何かあっても、保険に入っているから大丈夫、などとは思わないでください。
お知り合いにミャンマー滞在中の方がいらっしゃる場合も、念の為このブログのことを必ず教えてあげてください。
また、その他諸外国に滞在中の方も、このような規定が海外旅行保険にはあることを忘れないでください。