あなたは、「緊急一時帰国費用」特約って、ご存知ですか?
海外滞在中、日本に居る身内が死亡や危篤になった際、緊急帰国して滞在する費用を補償する特約です。

緊急一時帰国費用特約の詳細

- 往復の航空運賃等の交通費
- 一時帰国行程、一時帰国地における宿泊施設の客室料(14日分まで)および諸雑費。但し1回の一時帰国について、合計して20万円まで
- 保険金40万円で設定→11,900円(帯同家族を含む場合25,000円)
- 保険金70万円で設定→20,830円(帯同家族を含む場合43,750円)
- 保険金100万円で設定→29,760円(帯同家族を含む場合62,500円)

帯同家族を含むという設定にすると、配偶者とお子様は何人居ても全員がそれぞれ保険金額まで対象になります。
なお、日本以外の国への緊急一時帰国は、対象にはなりません。
「緊急一時帰国費用」の加入や設定の注意点
- 海外渡航期間が3ヶ月超で、かつ、海外渡航中の滞在先が確認できる場合に限りセット可能
- 特約の期間は、海外渡航期間と合わせて設定
- 保険金額は通常、往復にかかるエアチケット代+諸雑費分20万円を目安に設定する

パンフレットを読むだけでは分からない、特約利用時の注意点3つとは?

注意点①

つまり、身内の危篤などが理由で帰国してそのままずっと日本に居る場合などは、「緊急一時帰国」ではない、ということですね。
名称が似ている「一時帰国担保特約」。日本一時帰国中日本でのご自身の病気やケガも保険が使える特約も、入国から30日以内の場合を一時帰国とする、という考え方と同じです。
注意点②

その時は無事回復するも、2週間後に再度一報が入り再び緊急帰国。その際は残念な結果となりました。
この事例は保険適用となります。
注意点③

体調の悪いご両親を残して海外に行くから、この特約も付けておこう。
このように、既に渡航前に病気やケガは発病しているのが分かっている場合、特約を付けてもその病気が原因の場合には保険の対象にはなりません。
あなたはこんな説明、聞いたことはありますか?
※私が「海外旅行保険のブログ」を運営している理由(目的)
保険会社では四角四面な回答しかしてくれません。
私は、出来る限り海外在住者に寄り添った、海外在住者としての立場で発信しています。
更にコロナの影響で、フライト自体が少なくてエアチケット代も高額な今は、あるとイザというときには心強い特約だと思います。
でも実はこの特約、そんなに安易に使える訳ではないんです。
恐らくこのような話は、保険会社の方でもご存知なのはごく一部では無いでしょうか。
保険会社も知らない豆知識を3点、お伝えします。
この話をしっかり聞いてから、特約を付けるか検討してみてください。