以前は混み合う時期にはイミグレーションでとても長い時間が掛かっていましたが、自動ゲート登録をすることで随分かかる時間も短縮出来るようになりました。
ただ気を付けないといけないのは、自動ゲートを利用した時でも出入国スタンプを押し忘れないということです。
それは、海外旅行保険を利用する際に必要なケースがあるから。
特に大切なのは、日本を「出国」する際のスタンプです。
海外旅行保険利用時に出国スタンプが必要なケース①
自動ゲートを利用できると、時間の短縮だけではなくスタンプを押すページを節約できるというメリットもあります。
私は毎月頻繁に飛行機に乗るため、元々のページが足りなくなってページを増刷をしてもらっていますが、これができるのは一回限り。
増刷しても無くなった場合には再度パスポート自体を発行をしてもらう必要がありますので、そういう面でも自動ゲートは便利です。
でも、ページの節約よりも出入国スタンプをわざわざ押して貰うことが海外では大切になります。
ちなみに中国では写真のような出入国の券を発券できるので、スペースも取らず出入国の確認も取れて便利です。
自動ゲートを利用した場合、日本では空港職員のいる事務所に声をかけて出入国スタンプを押してもらいますが、慣れていないとついうっかり忘れてしまうもの。
でも、もしそれを忘れるとイザっという時海外旅行保険のご利用に支障をきたすケースが出てきます。
1つ目は、クレジットカード付帯の海外旅行保険をご利用される時。
クレジットカード付帯保険は出国から90日以内しかご利用が出来ないため、その確認を行うためです。
ですから、病院でパスポートの出入国を確認出来ない場合はキャッシュレスでのご利用が出来ず、まず立て替え払いをしてから後日確認のできるものを容易して保険金請求をしなければなりません。
海外旅行保険利用時に出国スタンプが必要なケース②
海外旅行保険は、3ヶ月以上のプランにご加入されると日本一時帰国中も最長30日まで(非居住者は90日以内まで)日本での病院のご利用が可能です。
このようなケースでもクレジットカード付帯保険ご利用の時と同様、出入国スタンプが必要です。
この場合は「日本入国スタンプ」ですね。
日本で海外旅行保険をご利用される場合にはキャッシュレスは出来ませんので、保険会社から請求書類を送ってもらい、病院のレシートなどと併せて出入国スタンプのページを提出します。
海外旅行保険利用時に出国スタンプが必要なケース③
最後は、31日以内プランにご加入された方が持病の悪化でご利用されるケースです。
31日以内のプランにご加入されると、自動的に持病が渡航後悪化した場合でも最高で300万円までの応急治療費が利用できるプランとなります(当初から治療の目的で渡航していた場合や、渡航前から病院を予約していた場合は補償は適用されません)。
海外で保険開始後に発症した病気やケガの治療の場合は、単に保険期間が有効かどうかの確認だけで問題ありませんが、持病の悪化の治療を行う場合には出国後31日以内かどうかの確認のために出国スタンプをチェックするのです。
一部出国後でも加入できる保険会社の31日以内プランの場合は、既に出国から31日以上経過していても、保険開始から31日以内なら持病の悪化に適用できます。これは有り難いですね。
うっかりスタンプを押し忘れていた時の対処法
もしもクレジットカードの保険や持病悪化で病院を利用する際、出国スタンプを押し忘れていたら保険は使えないのでしょうか?
そのような場合には、搭乗チケットや旅行会社の契約書類などがあれば、それで代替えすることが可能です。
もしくは、航空会社からの搭乗日前に来る案内メールや、サイトに残された記録などを写真を撮るなどでも対応はしてくれます。
病院で出国スタンプが無いことに気づいてしまった時には、それらが用意されていませんから一旦は立て替え払いを行って、後から保険金請求をすることになります。
これらの手間や、また緊急の対応を必要とするような病気やケガの際にはとても困ることになりますので、やっぱり出入国スタンプは忘れないようにしてください。
その他、携行品損害を利用する場合でも、海外で身の回り品を壊したのかどうかの確認のため、やはり出入国スタンプの確認が必要となります。
※参考記事
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/freelance/” title=”日本を出国後90日以内のみの補償、それがクレカ付帯の落とし穴” content=”クレカ付帯保険の一番のネックは出国後90日以内しか利用が出来ないこと。長期滞在なら、91日以降は通常の海外旅行保険にご加入しましょう。”]
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/japan_return_home_support/” title=”日本一時帰国中の病院利用・仕組みと保険金請求方法の完全解説” content=”日本でのご利用時にはキャッシュレスが出来ません。保険金請求の仕方等を完全解説します。”]
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/chronic-disease-_secretly/” title=”持病を持っているあなたにだけ、こっそり教える賢い海外旅行保険の入り方” content=”持病のある方は、持病悪化も使える31日以内プランと長期プランを組み合わせるのが賢い利用法です。”]
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
海外でも日本でも安心な、日本の海外旅行保険まとめ
- 空港で自動ゲートをご利用しても、出入国スタンプを押してもらった方がいい理由は、海外旅行保険のご利用に影響するケースがあるからです。
- クレジットカード付帯保険のご利用の場合や、日本一時帰国中のご利用、そして31日以内プランで持病の悪化によりご利用をするケースで出国スタンプが必要となります。
- もし押し忘れていても、搭乗券や航空会社からの案内メールなどでも対応は出来ますが、緊急時の際に困ることになりますので、必ず出入国スタンプを押してもらうようにしてください。
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