前回の「プロが本音でお答えします!」は、お陰様で大好評でした!シリーズ化決定いたします。
その後続々と寄せられた、海外旅行保険に関するよくある質問・疑問に、海外旅行保険のプロが本音でお答えします!
今回は、以下4つのご質問です。
Q1,元々高血圧で、海外で悪化。これって持病で使えない?
Q2,治療費500万円の2年契約。初年度で450万円使ってしまったら翌年はあと50万円?
Q3,現在アメリカ滞在中。海外旅行保険に加入すれば、オバマケアは不要?
Q4,翌年の継続が断られるのは、どんな時?
Q1,元々高血圧で、海外で悪化。これって持病で使えない?
一般的に医療に関する保険は、保険契約前から発病している「持病」はご利用できません。
ただ昨今では、持病も対象とする医療保険も多数発売されるようになってきました。海外旅行保険では、全社31日以内のプランに限って、300万円を上限として持病の悪化も対象となります。
今回のご質問のケースですが、31日以内のプランなら日本で治療中の高血圧が悪化しても大丈夫。
元々高血圧でも、今まで特に治療や薬の服用をされていなければ、長期滞在のプランでも大丈夫です。ただし、最長180日まで。
ちなみに、以前高血圧で治療をしていてその後中止。以降2年間以上何の治療も服薬もされていなければ、この場合も対象となります。
その他、持病同様注意が必要なものに「既往症」というのがあります。これは過去にかかったことがある病気、という意味です。
持病となるのは現在治療中。既往症は過去にかかったことがあるが、現在は治療していない病気。
再発しやすい既往症の場合、過去には治っていても保険の対象外となるケースもあります。
例えばぜんそく。急性なら治癒後問題なし。慢性の場合は「再発」ととられて対象外となる可能性があります。その他腸捻転や脳梗塞なども再発と取られるケースがあるので、ご利用の場合にはご注意ください。
Q2,治療費500万円の2年契約。初年度で450万円使ってしまったら翌年はあと50万円?
海外旅行保険の補償項目は、保険期間中で通算する項目と、一回あたりの補償限度額になっているものと2種類あります。
期間中通算する項目は、「携行品」です。スマホやノートパソコンなどの身の回り品やスーツケースなどが、盗難・破損した場合に修理代や買い替え費用を一部補填してくれる補償。
これは、10万円とか20万円と決めた補償額に到達したら、そこで期間中の補償は終了します。
その他の補償は、全て一回あたりの利用限度となります。
ですから、ご質問の方が既に大病などで450万円を利用してしまっていても、保険期間中いつでも一回のケガ・病気の治療費は限度額の500万円まで何度でも使える、ということです。
Q3,現在アメリカ滞在中。海外旅行保険に加入すれば、オバマケアは不要?
残念ながら、日本の海外旅行保険だけではオバマケアの加入義務を満たせません。
日本の企業や公務員の健康保険は、認定されたという話がありますので、そのような方は健康保険+海外旅行保険で万全です。
しかし日本の国民健康保険だけ、もしくは既に国保も脱退されているのであれば、現時点では現地で認定された医療保険に加入しなくてはなりません。
もしくは罰金覚悟で現地の保険には入らず、海外旅行保険だけという選択もあります。
また現地保険なら持病や歯科治療がOKなのでしっかり加入。但し病院の利用時に高額の自己負担が発生するケースも多々あるため、現地保険+海外旅行保険を選択される方もアメリカ在住の場合には多いようです。
Q4,翌年の継続が断られるのは、どんな時?
保険料を越えた保険金が支払われた時は、一般的にはアウトです。
しかし、保険金が例え保険料の半分以下でも、新しい原因の治療が通算3回以上からチェックが入り、内容を精査されます。
これ、風邪を引いて3回通院した、ということではありません。例として3月に腰痛で4回通院、6月に風邪で2回通院、9月にまた腰が痛くて5回通院など、新たな治療の発生が3回以上、ということ。
審査では、薬局代わりに利用していないか、同じような原因で頻繁に通っていないか、等々を見ています。
もちろん、詐欺や故意で無ければ堂々と、体調不良でどんな些細なことで利用しても構いません。ただ保険会社にも更新を断る権利もあるということ。
私の経験上、保険利用が支払った保険料の6割以下、もしくは例え多額・多数の保険利用があっても、その正統な事情を私ども仲介業者が保険会社に説明することで、更新拒否の7割前後は更新可能にできます。
その他お勧めとして、例えキャッシュレスでお金を病院で支払わなくても、明細書はもらうようにしてください。現物はくれませんが、コピーは出してくれます。
そのことにより、現地の医療費水準も分かり、またある程度保険使用の自己コントロールが出来ます。
但し絶対に優先すべきは、継続のため利用を渋ったりせず、少しでも体調が悪い時にはすぐに病院に行かれること。ご自身の体が第一です。
以上、いかがでしたか?
これからも、みなさんのご不安や疑問なども含め、どうぞお気軽にご質問ください。
※参考記事
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/inquiry_answer/” title=”プロが本音でお答えします!「海外旅行保険は必ず入った方がいいですか?」” content=”皆さまからのご質問や、Yahoo知恵袋などに寄せられているよくある質問に、プロが本音で答えます!”]
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/obamacare/” title=”アメリカ_オバマケアと日本の海外旅行保険。” content=”海外旅行保険とオバマケアの補償の違い、そして海外旅行保険がオバマケアの代わりになるか、ご説明します。”]
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/big_cost-risk/” title=”ご自身の健康を損ねることが、最大のコストとリスク” content=”海外では、少しの体調不良でも我慢せず、すぐに病院で受診をお勧めします。”]
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
海外でも日本でも安心な、日本の海外旅行保険まとめ
- 持病は長期海外旅行保険は対象外。持病とは、保険加入前から発病しているもの、現在治療中、そして過去治療歴があって治癒していても、慢性病と取られる病気も該当する可能性があります。
- 海外旅行保険は、携行品損害だけが期間通算限度。他の項目は全て一回あたりの補償限度。
- 日本の海外旅行保険では、オバマケアの代替えには認められません。
- 保険料以上の保険金や、3回以上の新たな治療の発生があるとチェック対象。但し、私どものような仲介業者が事情を説明することで、7割前後は継続させることが可能です。
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