中国の発展・進歩には目覚ましいものがありますが、一方で医療事情についてはまだまだ安心・安全というにはほど遠いものがありそうです。
日本人も大勢長期滞在している中国。病気やケガなどのイザ!に備えるためには知っておかなければならない医療制度の問題点もたくさんあります。
海外旅行保険に入っていればそれで安心、という訳にはいかないのが中国。
今中国に駐在・滞在中のあなたなら必読です!
中国の医療機関は、拝金主義で過剰医療が横行
基本的に医療費は先払いで、入院や手術の際は高額なデポジットを求められるのは、中国にご滞在のあなたならご存知だと思います。
お金が無ければどんなに苦しんでいても、診察すらしてくれない実態も頻繁に聞かれます。
また、各検査ごとに検査費用を窓口で支払う必要があり、混雑する大病院では各支払窓口は長蛇の列が当たり前。
しかしそれよりも恐いのは、医療機関が拝金主義で過剰医療が横行していることにより、乱診・乱療、薬漬け、検査漬けによって、余計に命の危険にさらされる可能性が高いことなのです。
ソフト面での遅れにサービス精神の欠如はもちろんのこと、インフォームドコンセント制度や紹介状制度も無く、また大手製薬会社の不合格ワクチンを21万人以上の子供に接種する事案も近年発生しました。
過剰診療による医療費の高騰で、総合病院の入院患者の平均費用はなんと、都市の可処分所得の約3割、農村部の純収入の9割以上を占めるとまで言われています。
その結果、病気でも受診すら出来ない人が48.9%、乳幼児の1,000人あたりの死亡率が都市部で5.2人、農村部で12.4人というデータもあります(2016年中国衛生部の統計。日本では参考までに0.9人)。
外国人病棟や外資系クリニックだって安心は出来ません
中国のローカル病院以外の、外国人病棟や外資系クリニックだって安心は出来ません。
医師の報酬はどれだけの治療や薬を処方したかによるインセンティブが働くため、不必要な治療や診察、薬の処方が多くのクリニックでも見られます。
外国人病棟や外資系クリニックには、定められた特定の診療費基準はなく、病院・クリニックごとに自由診療として決定できるからです。
このことから、外国人の診療費は、中国人の5〜15倍程度とも言われています。
アメリカの高額な医療も有名ですが、中国だって海外旅行保険無しでは命すら守れない危険があるのです。
中国に滞在する上で、最低限準備しておかなければならないこと
これらの医療制度の問題や医療事情から、中国では少なくとも現地の医療保険では無く、海外旅行保険に入っておくことは最低限必須です。
現地の医療保険では、ローカルの病院しか利用出来ないケースが一般的だからです。
費用の面でも、緊急時のデポジットなどには海外旅行保険のキャッシュレス対応無しでは不安も大きなものとなります。
でも、それだけでは万全とは言えません。
一般に海外旅行保険のサポートデスクでは、そんな中国の医療制度や事情に精通していない担当者が病院を按配するからです。
ですからまず、ご自身でイザ!という時に備えて中国現地の安心な病院やクリニックを知っておき、万一の時にはどの病院に受診するのがいいかを調べておくことが重要となります。
緊急対応は中国現地で行い、後は安心な日本で治療出来るのも海外旅行保険のメリット
緊急を要する治療は、事前にご自身で調べて準備しておいた病院で対応し、その後はやはり日本に転院して治療を行うのが一番ベストです。
中国現地の医療保険ではそれは出来ませんが、日本の海外旅行保険なら可能です。
また、せっかく海外旅行保険にご加入をされるのであれば、特殊な中国の医療事情にも精通している保険会社の商品にご加入をされることをお勧めします。
そのような保険会社であれば、イザ!に備えた安心な病院の情報なども無料で提供してくれます。
今健康に自信があっても、PM2.5による大気汚染や食品の衛生上の問題もまだまだ残っている中国です。
他の諸外国に滞在されている時よりも、念入りな準備が必要です。
私も年間の半分以上を上海での業務に費やしていることから、より一層日本人の皆さんの安心・安全を願っています。
中国に現在ご滞在の方で、ご不安なことやご相談がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。中国の医療事情に精通した、現地医療アシスト会社と提携している海外旅行保険や、安心・安全な病院をご紹介いたします。
株式会社セーブユー
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
海外でも日本でも安心な、日本の海外旅行保険まとめ
- 中国の医療機関は、まだまだ拝金主義で患者の健康回復よりも過剰医療が横行しているケースが見られます。
- それはローカル病院だけに限らず、外国人病棟や外資系クリニックも同様。なんと外国人だと中国人の5〜15倍の医療費がかかるとも言われています。
- 海外旅行保険に入っていればそれだけで安心とは言えません。ご自身の命の危険から守るためにも、イザ!という時に信頼できる病院を調べておくことも大切です。
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