海外旅行保険は、日本を出発して海外に旅行やその他の目的で渡航し、そして日本に帰国するまでを補償する保険。
ご加入やご利用にあたっては、パスポートでいろいろなことを確認することがあります。
通常、パスポートで確認する内容は、ご本人確認や、いつ日本を出国・入国されたのかなどです。



はい、皆さんの不安や疑問、ごもっともだと思います。
普通は既に海外出国後や、グリーンカードを持っている方は、日本の海外旅行保険には入れません!と
言われることが殆どですから、弊社で加入は出来ても実際に保険を使う時に大丈夫なんだろうかと、思われて当然です。
では、実際に保険利用の際、どのような時にパスポートの提示を求められるのか、またどのような時に問題があるのか、今回も一緒に勉強しましょう。
事例:海外に出国後にご加入されたAさん、保険金請求時に補償開始日の出国スタンプを求められたケース

弊社より、海外へご出国後に加入されたAさん。主な滞在エリアは東南アジア。
補償開始後一ヶ月ほど経ったある日、ひどい下痢と腹痛で病院を受診。治療費用は200ドルほどかかりました。
早速アシスタントデスクに連絡し、説明に従い保険金請求の資料一式をご提出されました。
すると2日後、アシスタントデスクから以下のようなメールが届きました。
「お送りいただいた請求書類を拝見いたしました。1点確認させていただきたく存じます。2021/○/○(補償開始日)の出国が確認できる書類はおもちでしょうか。eチケットのお控えでも結構です。添付いただいたパスポートコピーでは確認がとれませんでした。お手数をおかけし申し訳ございませんが、ご確認くださいますようお願い申し上げます。」
既に海外出国後に加入をされているため、もちろん2021/○/○(補償開始日)の出国スタンプやeチケットの控えなどありません。
すぐに弊社にご相談の連絡がありました。
保険金請求時、クレジットカード付帯保険も有りと申告

スタンプは押し忘れましたと、言っておいた方がいいですか?

Aさん、全く心配は要りませんよ。弊社ではきちんとルールを守ってご加入いただいています。
私からサポートデスクに確認をしてあげましょう。
確認をしたところ、Aさんが保険金請求書の「他の保険契約があるか?」という欄に、クレジットカード付帯の保険がある、と申告をしていたんです。
その場合保険会社は、クレジットカードについている保険と分担して保険金を支払うルールのため、病気のタイミングがクレカ付帯保険が有効な時の発病だったのか(出国から90日以内か)、日本の出国日を確認させてほしい、と依頼をしてきたのです。

私から、今回の請求はクレカ付帯保険は対象外のため、必要ありませんと伝えましたので、もう出国の証明は不要です。
明日には保険金が振り込まれますので、ご安心くださいね。
パスポートの日本出入国スタンプを求められる場合
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クレジットカード付帯の保険を使う場合、もしくはそれも持っていると申告した場合
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日本一時帰国中、日本での病気やケガで保険金を請求する場合
- 携行品損害の請求をする場合
以上が主なケースとなります。
どれも日本をいつ出国したのか、またいつ入国したのかが保険が適用になるかどうかの判断となるからです。
携行品の損害は、海外での破損・盗難しか対象にならないので、日本帰国中の事故では無いかどうかの確認で入出国のスタンプが求められます。

つまりこれらのケース以外ではパスポートの提示の必要はありません。
病院で見せるのは、単に本人確認のためだけで、出国後に加入したのかどうかなどのチェックは全く関係ありません。
永住ビザを見せたら保険に入れない?解約させられる?


確かにパンフレットなどには、
- 海外に永住される方を保険の対象とすることはできません。
- 永住権を持っている国へ渡航する場合はお引き受けできません。
と書かれてることがあります。

これは、永住権を持っている=加入してはいけない、ということではありません。
永住をすることが決定している国において、いわゆる健康保険代わりに利用するための加入はやめて欲しいということです。
ですから、保険利用時にパスポートの提出をすることはあっても、ビザの確認をすることはありません。
ただし、外資系保険会社では、永住権を持っている国への渡航は一切対象とはしないというところもありますので、御注意ください。
パスポートが無い、切れている、は絶対に加入は無理?
事例によって大丈夫なケースがあります。
例えば、既に海外出国後でパスポートが一時的に切れてしまっている場合や、生まれてすぐのお子様などです。

ただし、日本への帰国予定が無ければ加入の対象にはなりませんので、その後きちんと取得をされるということは大前提となります。
お客様によっていろいろな状況がありますが、弊社でご加入された方は、保険金請求も堂々と行ってください。
大丈夫です。弊社できちんと審査をした上で、規定を守ってご加入いただいているからです。
そしてそのような特例の加入申し込みが受けられるのも、弊社ならではなんです。