日本では現在、3年ぶりにコロナによる行動制限の無い夏休みとなっていますが、しかしコロナ関連の保険事故は収まる兆しがありません。
今回は、この8月に実際にあったコロナ関連の保険事故例を2つご紹介します。
事例-① 3年ぶりの日本一時帰国中に、家族の中で一人だけコロナに感染
インドネシアで事業をされているTさん。2020年コロナ感染拡大以降、ずっと日本に一時帰国が出来ませんでした。
そんなTさん、ようやくこの8月にご家族4人で実家のある岐阜に一時帰国となりました。
しかし帰国早々、Tさんと下のお子様が発熱、体調不良に。
検査の結果自分だけが陽性、他の家族は大丈夫でした。でも、家族4人分のフライト変更や余分な滞在費、どうしよう。。。
ここが凄い!日本の海外旅行保険!無事ご家族4名が保険適用に。
今回のTさんご家族のケースですが、8月1日に一時帰国、そして8日にはまたインドネシアに戻るフライトを予約していました。
しかし症状も発症しているTさんは、少なくとも10日間の自宅隔離が必要です。
そのため改めてフライトを14日以降で探しましたが、ちょうどお盆の時期も重なり相当高額な料金になっていて、片道のオープンの方が、往復で探すよりも高くなっていました。
当初のフライトについては、Tさん分は払い戻しOKでしたが、他のご家族分は変更・払い戻しが出来ないチケット。
Tさん、ご安心ください。エコノミーをビジネスに、飛行ルートを大きく変更する、などはダメですが、時期的に相当高くなってしまった、などについては全額保険適用を認めてもらえますよ。
また今回の事例は、Tさんは治療費用から対象となり、他のご家族3名については、みなさん救援費用からフライト分や余分な滞在費などが対象となるんです。
この救援費用は、入院3日以上となった方をお見舞いに行く親族なら、3名まで対象となりますので、今回は正にギリギリ全員対象!となるんです。
安心して、治療に専念してください!
今回のケース、日本での検査と薬代も、10割負担のため約3万円ほどかかっています。海外旅行保険の「一時帰国中補償」は、本当に大きな安心だと思いませんか?
事例-② 中国のハワイ・海南島へ旅行中突然のロックダウン
中国・上海に駐在をされているYさん。
3月・4月と約2ヶ月の上海ロックダウンの時は、本当に大変な思いをされたようです。
さすがに今ではほぼ正常に戻りつつあるようですが、常にPCR検査や健康状況を示すアプリに縛られた日々が続いているそうです。
そんなYさん、この夏には少しでも開放的な気分を味わいたいと、国外は無理でしたが中国のハワイと言われる海南島に、ご家族で旅行に行かれました。
封鎖解除の目処が経たず、封鎖中の宿泊代は半額となりましたが、毎日かかるらしく困っています。
このようなケースで、何か海外旅行保険は適用になりますか?
航空機遅延特約が適用になる可能性があります。
ご本人やご家族の体調は全く問題の無いこのケース。また、フライトうんぬんというケースでは無いため、果たして海外旅行保険で何か適用になるのでしょうか。
ご相談の連絡をいただいて暫く考えた結果、海南島自体のロックダウン=島内にある空港も閉鎖では?と思い、すぐ保険会社に相談。
もしロックダウンに伴って、搭乗する予定の便が欠航になっていることが証明できれば、航空機遅延特約が使えることが判明しました。
予想通り、ロックダウンの影響で翌日以降の飛行機は全便が欠航となり、Yさんご家族が搭乗予定だった便も欠航となりました。
こうして僅かではありますが、航空機遅延から宿泊代の一部として3万円が保険適用となりました。
搭乗する予定であった航空機の6時間以上の出発遅延、欠航、運休もしくは搭乗予定受付業務の不備による搭乗不能、または搭乗した航空機の着陸地変更により、出発予定時刻から6時間以内に代替機を利用できず、下記の費用を負担した場合、該当した費用に応じたお支払額のうち、いずれか高い金額をお支払いします。
・宿泊施設の客室料:最大3万円
・交通費もしくは海外渡航先での各種サービス取消料:最大1万円
・食事代:最大5,000円
中国は、以前から中国国内便の遅延も多く、また日常生活でも電動バイクやシェア自転車同士のトラブルも多い国。
海外旅行保険の補償内容は、単に治療費用だけよりも賠償責任や航空機遅延なども付帯しておいた方が、より安心かもしれませんね。
どちらも、弊社でご加入されているお客様の事故事例です。通常の治療費だけでは無い、ちょっと特別な事例でしたので今回ご紹介します。