あなたは、海外旅行保険の『70歳の壁』をご存知ですか?
一般の医療保険は、年齢ごとに保険料が細かく区分されていますが、海外旅行保険では大きく分けると
・69歳以下
・70歳以上
の2つの区分になっています。
そして70歳以上については、補償内容や加入できる期間に大きく制限が付くのが海外旅行保険です。
また、加入が出来たとしてもかなりの高額な保険料となります。
海外旅行保険は、白内障や認知症など、老化に伴う病気も補償対象となるんです。
脳血管疾患
脳梗塞、くも膜下出血、水頭症、てんかんなど
心疾患
心筋症、不整脈、狭心症、心筋梗塞、低血圧など
癌
食道がん、胃がん、前立腺がん、肺がんなど
認知症
アルツハイマー病、ピック病、前頭側頭型認知症など
その他
糖尿病
高血圧
肺炎
帯状疱疹
慢性腎不全
骨粗しょう症
変形性膝関節症
白内障
上記のように、いわゆる三大疾病と呼ばれる「脳疾患」・「心疾患」・「がん」や、持病の筆頭と言われる「高血圧」や「糖尿病」なども高齢になってくると発症をしやすくなります。
三大疾病や高血圧・糖尿病等の病気は、加入後に初めて発症・治療開始であればもちろん海外旅行保険が適用となります。
皆さん驚かれるのが、白内障や骨粗鬆症、そして認知症なども、加入後に初めて発症・治療を行う場合は、海外旅行保険が適用となることなんです。
(※但し、加齢により保険加入前から除々に進行していると判断されやすいので、厳格な医師の診断が必要となります)
白内障や骨粗鬆症・認知症などの病気は、例え日頃は健康な方でもいつ突然発症してもおかしくありません。
これらの病気であっても保険対象となれば補償されますので、弊社の70歳以上のお客様でも大勢活用されていらっしゃいます。
また、万一海外でお亡くなりになった場合、現地での火葬費用や日本までの遺体搬送の費用も、治療費に基本補償で含まれています。
日本に居るご遺族にとっては、本当に助かるといつも言われます。
このような理由から、年齢の高い70歳以上の海外旅行保険は、高額な保険料で制約が厳しいのです。
70歳以上の補償の制限と保険料について
70歳以上のプランの補償制限は、主に「病気死亡」と「後遺傷害」になります。
例えば、病気による死亡補償は付けられません。事故による場合のみが対象の傷害死亡補償のみとなります。
また、後遺傷害の補償範囲が、通常は14級から1級ですが3級から1級までの重度の場合に限定となります。
前歯を3本以上折ったり欠けたりしただけで、後遺傷害14級の対象となるのを考えると、やむを得ないと思われます。
その他、加入時に健康告知のある保険会社では、70歳以上で重大な既往症があると相当加入が厳しい、もしくは加入が出来ても補償自体に制限がかかることが殆んどです(治療費は300万円のみ等)。
治療救援費用については、保険会社によっては無制限まで大丈夫なので、ご安心ください。また、医療に関係の無い「賠償責任」や「航空機・手荷物遅延」、「携行品損害」などは通常通りです。
このように、加入条件が厳しくなり、更に補償の制限も付きますが、保険料は69歳以下と比べて大きくアップします。
渡航目的が日本の会社からの出張や駐在で、健康状態に問題がなければ年間36万円前後から入れますが、それ以外の目的で日本からの加入で年間50万円から60万円くらいが一般的です。
もし既に日本を出国後であったり、過去に「がん」などの大きな病気やケガをされたことの有る方、現在治療中の病気が有る方、海外現地採用、移住されている方や永住権を持っている方、80歳以上の方などは、およそ100万円近い保険料になっています。
あなたが今入っている保険の、満期終了日とその時のご年齢に注意!
ここまでご覧いただき、海外旅行保険は69歳までと70歳以上では、加入条件や補償内容、保険料に大きな差があることをご理解いただけたと思います。
そこで、現在海外旅行保険をご利用中でご年齢が60台後半の方に強くお伝えしたいのは、今後の海外旅行保険の加入・満期のタイミングに十分注意をしていただきたい、という点です。
できる限り、70歳のお誕生日前ギリギリで加入・更新をしておく、ということです。
海外旅行保険の年齢のカウントは、
①補償の開始日
②もしくは延長証券上の保険期間のスタート日
で見ます。
上記の①もしくは②の日が、70歳のお誕生日のできるだけ直前になるように、そしてそのタイミングで、できるだけ長期でご加入ができるように、しっかりと管理・対応を行ってください。
弊社であれば、現在弊社からご加入の方も他社からご加入の方でも、最適なタイミングをアドバイスいたします。
また、少しイレギュラーな加入、例えば70歳のお誕生日の後に海外出国だったり、切替のタイミングに一時帰国が出来ない等でも、柔軟に対応いたします。
70歳が近い方は、まずはご自身の渡航計画や加入している証券をしっかりとチェックし、その上でお気軽にご相談ください。
今回は、70歳以上がなんで補償や加入期間に制限が付いたり、保険料が大幅に上がるのか、
そして70歳が近づいている方へのアドバイス等を解説します。