日々いろいろなご相談をいただく中で、深刻なお悩みは海外で一人暮らしをしている方からのご相談。
それは、万一自宅で意識不明で倒れてしまったら!
病院に搬送されても、意識不明では加入している海外旅行保険のことを、病院に伝えられない!
これ、確かにとても心配なもの。
今回は、そんなご心配に対するアドバイスを求め、上海の日本領事館へと相談に行ってきました!
領事館では、在留届と海外旅行保険への加入を強く要望
「確かに、病院や公安から緊急で運びこまれた方や遺体として発見された場合に、見た目が日本人だと思われると領事館へ問合せがあります。」
冒頭からこんな恐ろしい言葉が、、、。
「でも、在留届すら出していただけていないと、調べようが無いんです。またパスポートがあったとしても、取得した時の情報が古いままだと、ご家族の連絡先等も調べられません。」
在留届は、3ヶ月以上渡航される場合には提出が義務付けられています。ネットでも簡単にできるもの。
にもかかわらず、意外に届けをされていない方は多いようです。
在留届けさえ最新の情報で更新していれば、領事館への問合せで判明することも可能になります。
万一遺体となった場合には、届けが無ければ外務省の権限にて戸籍の調査を行うこともあるそうです。
入院や手術の際も領事館では苦悩があります
「海外での邦人の保護が責務の領事館とは言え、なんでもしてあげられる訳では無いのが辛いところです、、、」
というのも、中国では入院や手術の際には本人かご家族の同意書と、デポジット(保証金)が必要となります。でもこの2つだけは、絶対に領事館では対応出来ない決まりになっています。
つまり、本人が意識不明ならご親族に必ず連絡を取って呼ばなければなりません。
また高額の保証金に備えた海外旅行保険がとても重要になります。
「重病や重傷の時ほど領事館として支援をしてあげたいのですが、だからこそ在留届と海外旅行保険だけは、絶対にお願いしたいところです。尚、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険では、効果的なケースが殆どありませんでした。証券も無いので、持ち歩くことも出来ません。」
特にMビザで繰り返し訪れる高齢の方は、殆ど通常の海外旅行保険には入っていらっしゃらないようです。
「とにかく最低でも海外旅行保険だけはご加入いただき、常に証券は持ち歩いてください。また、ご家族や職場の方とも保険の情報は共有していただきたいと思います。」
最後まで繰り返し強調をされていました。
私からは、在留届の記載事項に、希望者だけ海外旅行保険の情報を入れられるようにしたらどうかとお願いしました。ご検討いただけるようです。
その他考えられる対策3つ
会社勤めでは無く、お一人で暮らしていらっしゃる場合、できれば近所に「毎日同じ時間チャット等で連絡を取り合える方」を作るといいでしょう。
私も、チャットを送っても返信が無い場合にはお互いに訪ね合う仲間を作っています。
かかりつけ医を決めることも、体調の変化に早く気付けるために重要です。
あとは、自衛隊や米軍が首から下げている、自分の身元や血液型、緊急連絡先が書かれたペンダントもあると便利です。私も最近購入しました。
以上、今回は特に海外で一人暮らしをしている方に向けての内容でした。
あなたも、在留届と海外旅行保険だけは、絶対に忘れないでください。
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” content=”意識不明で緊急搬送されたら、海外旅行保険のことも伝えられず治療もしてくれない!?そんなことはありません。”]
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
海外でも日本でも安心な、日本の海外旅行保険まとめ
- 領事館より、「在留届は出来る限りお願いします。そうでなければ、緊急の問合せにも対応が出来ないからです。」との要望がありました。
- 国によって、入院や手術の際には同意書の署名とデポジットが必要となります。領事館では絶対立替えは出来ないため、海外旅行保険があれば安心です。
- その他海外で一人暮らしの方は、毎日連絡を取り合う方を作る、かかりつけ医を決める、身元ペンダントを下げるなどの対策もいいかもしれません。
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