



奥様やお子様が居るご主人にとっては、もしもの時の準備も重要なものです。
死亡保険と言えばイコール生命保険と思われるかもしれませんが、意外に海外旅行保険の死亡保険はお勧めなんです。
そんな3つの理由をお伝えします!
お勧めな理由①・保険料
保険料の内、死亡保険が占める金額
海外旅行保険は決して安い買い物ではありません、少しでも安くするために死亡保険は外して欲しいと言われることは良くあります。
でも実は、保険料のうち死亡保険が占める金額って大したことは無いんです。
例えば、大手損害保険会社の以下のプランで見てみましょう。
- 傷害死亡保険金 1,000万円
- 傷害後遺障害 1,000万円
- 治療救援費用 無制限
- 疾病死亡保険金 1,000万円
- 賠償責任 1億円
- 携行品 20万円
- 航空機手荷物遅延 3万円
- 航空機遅延あり
この補償内容で、1年間の保険料は243,660円となります。

わずか8,610円/年なんです。
傷害死亡保険金(ケガ・事故で亡くなった場合の死亡保険金)については、なんと2,430円/年。
両方合わせても、全体の保険料の内11,040円/年しか占めていないんです。
死亡保険金を外すことで、確かに保険料金は安くなるのですが、
残された方に1,000万円を残せる安心が、年11,040円なんです。
一般の生命保険との保険料比較
全体の保険料に占める死亡保険金の保険料は、意外に少ないことはご理解いただけたと思います。
では、生命保険と比較して割高なんでしょうか?それとも割安なんでしょうか?
生命保険は現在、ネットの商品が業界では圧倒的に割安。テレビCMでも有名な某ネット生命と海外旅行保険の死亡保険の保険料を比較してみます。
保険金1,000万円の場合、海外旅行保険の傷害死亡と疾病死亡を足した1年間の保険料は11,040円。
一方、ネット生保で「男性・20歳」だと年間11,040円で同額になります。
しかし、ネット生保の場合「男性・30歳」なら年間12,816円、40歳で23,100円、50歳で50,604円とどんどん差が開いていきます。
そうです。生命保険の場合は、終身タイプで無ければ年齢によってどんどん保険料が高くなっていくのです。

69歳で比較してみると、海外旅行保険なら11,040円が生命保険ならなんと276,180円!
その差は25倍です!
つまり、30歳以上なら、年齢が上がれば上がるほどネットの生命保険よりも海外旅行保険の死亡保険は割安になっていくのです。
お勧めな理由②・加入のし易さ
海外在住でも加入が出来る
お勧めな理由の2つ目は、加入手続きが通常の生命保険よりも簡単で、かつハードルが低いことが挙げられます。
特に現在海外在住の場合は、一時帰国をしても日本の一般の生命保険にご加入が出来ません。

告知事項が非常に少ない
一般の生命保険の場合には、細かい健康上の告知が必要となります。以下は、今回例に挙げているネット生命保険に加入する際の告知事項です。
|ご職業
業種、職種、勤務先名、年収|健康診断について
過去2年以内の健康診断の受診有無、および異常指摘の有無|身体について
身長、体重
身体障がいの有無(ある場合はその内容)
入院・手術予定の有無
がん罹患歴または最近3ヶ月以内の検査受診歴について(がん保険をお申し込みの場合のみ)
(女性の方)妊娠の有無、過去5年以内の妊娠・出産に伴う入院・手術の有無(ある場合はその内容)
過去5年以内の特定の病気(列挙された病名より選択)の有無(ある場合はその内容)
過去5年以内の手術、7日間以上の入院、受診の有無(ある場合はその内容)
過去3ヶ月以内の受診の有無(ある場合はその内容)

お勧めな理由③・相続人(保険金受取人)が海外居住の外国籍の方でもOK
死亡保険は被保険者に万が一の事態が起きた際に、残された家族が経済的に困らないようにするための手段です。
この目的は例え配偶者が外国人でも何ら変わらず、国際結婚をしている夫婦であれば必然的に受取人を外国人に指定することになります。
しかし、実は誰でも簡単に生命保険の受取人に外国人を指定できるわけではないため注意が必要です。
通常、生命保険の受取人を配偶者にするのであれば何ら問題はありません。
年齢が離れていようが婚姻期間が短かろうが、戸籍上の配偶者でさえあれば受取人になることができます。
しかし、配偶者が外国人だった場合は他にもいくつかの条件をクリアしておく必要があり、保険会社によっては外国人の配偶者をスムーズに指定できない可能性もあるので注意しなければなりません。
一般の生命保険の場合
外国人が生命保険の受取人になるためにはいくつかの条件が必要です。
- 日本に居住しており、在留カードおよび特別永住者証明書を所持している
- 日本語の読み書きができる
- 日本の銀行口座を持っている
海外旅行保険の場合
一方海外旅行保険の場合は、原則日本に居住されていることとなっておりますが、海外在住でも個別判断で対応が可能となるケースがあります(国によっては難しいケースもあり)。
また、日本の銀行に口座が無くても、送金可能通貨の国であればこちらも個別判断で対応が可能になるケースがあります。
日本語が話せない場合でも、相続人側で日本語対応が出来る代理人を立てることで可能となります。
このように、個別判断となってはいますが外国に居住している外国籍の相続人については、受け取りが出来る可能性が高いということになります(必ず加入時にご確認をお願いします)。

その他知っておいて欲しいこと
保険金額について
ご加入出来る死亡保険の保険金額についてですが、傷害死亡については最高1億円まで可能です。但し、病気死亡については3,000万円までの保険会社が殆どのようです。

受取人指定について
海外旅行保険の死亡保険金受取人は法定相続人とし、特定の人への指定は原則として出来ません。
しかし、契約者から強い要請があった場合には、規定に基づいて指定を行うことが可能です。
少なくとも、保険の対象になる方が同意の署名を自ら記入出来ることが条件となります。
70歳以上の方の場合
残念ですが、病気の死亡保険は付けられません。但し、31日以内の短期の場合に限り、最高500万円までは付けられるケースもあります。
死亡保険金が無くても遺体搬送は大丈夫
死亡保険金を付けないプランにご加入していた場合で、万一海外でお亡くなりになってしまったとしても、海外での遺体の処理費用や、日本までの遺体搬送費用は、治療救援費用から保険が適用となります。
ですから、病気死亡を付けることが出来ない70歳以上の方であっても、海外でもしもの際にご遺族に金銭的に迷惑をかけることは無いのが嬉しいところです。

