世界各国のロックダウンも解除が進み始め、国際便についても6月以降徐々に再開される動きとなってきました。
私達海外を拠点としている者にとっても朗報ですが、破綻に追い込まれた航空会社がいくつもある世界の航空産業にとっても、本当に待ちわびていたことでしょう。

ではこれを機会に、海外旅行保険に付帯されている「航空機遅延補償」について、そのお役立ち度を見てみましょう。
航空機遅延補償とは
どのような時、保険が使えるのか?
お支払いする場合
- 出発地から搭乗する予定であった航空機の6時間以上の出発遅延、欠航、運休もしくは搭乗予約受け付け業務の不備による搭乗不能、または、搭乗した航空機の着陸地変更により、出発予定時刻から6時間以内に代替機を利用できず、下記の費用を付帯した場合
- 搭乗した航空機の遅延等により、乗継地から搭乗する予定であった航空機に搭乗できず、乗継地への到着時刻から6時間以内に代替機を利用できず、下記の費用を負担した場合
- 対象となる費用負担:宿泊施設の客室料、その航空機の代替となる他の交通手段を利用した場合の交通費、渡航先での各種サービス取消料、食事代

世界中がロックダウンしたことにより、殆どの便が欠航・運休となりました。もちろんこれはすべて保険の対象です。
保険金の払い方
1回の事故について、下記に該当する費用を負担した場合、該当した費用に応じたお支払い額のうち、いずれか髙い金額をお支払いします。
- 宿泊施設の客室料:3万円
- 交通費もしくは渡航先での各種サービス取消料:1万円
- 食事代:5,000円

東京海上日動では、今年の4月から航空機遅延の内容を一部変更しました。以前は上記の費用を総額2万円以内で補償していたのですが、4月以降は上記のいずれかの一番髙い補償だけを定額で払うことになりました。
例えば、欠航により交通費と食事代がかかったのであれば、交通費代で1万円だけ定額払いということです。

航空機遅延補償のお役立ち度は?
しばらくは運行に乱れが生じる可能性は髙い
国際便の運行の場合、国内線と違って空港での検疫が以前に比べて非常に厳しくなります。
また、到着後の検査で乗客からウイルス感染が発覚した場合には、その機内の消毒作業を行うなどによって長時間機体が使えないケースなども頻発されることが予想されます。
また、感染の第二波・第三波により、再び国境を急遽閉ざしてしまう国が出てくることは間違いありません。

つまり、遅延や欠航・運休などは日常茶飯事になるということです。今後は航空機遅延補償を利用するシーンは非常に増えていくと思います。
保険料は非常に安い
航空機遅延補償にかかる保険料ですが、年間でいくらだと思いますか?

なんと350円なんです。これなら、お役立ち度は大きいですね。プランによっては、航空機遅延が付いていなかったり外せたりもしますが、今後はお勧めの補償の一つだと思います。
