コロナをきっかけに、今まではクレジットカードに付いている海外旅行保険だけを利用していた方が、通常の海外旅行保険に切り替えられるケースがとても増えています。
ロックダウンにより出国後90日以内に帰国が出来なかったために、クレカ保険の有効期限が切れてしまうとの理由も多いですが、
やはり一番の理由は、クレカ保険だけではコロナに感染した場合の補償が全く足りないからです。
それではカード付帯の保険から、海外旅行保険に切り替えたあなたへ、重要な180日ルールをご説明します、これは海外旅行保険に加入されている方全員が知らないと損をするお話です。
海外旅行保険の最大の特徴・治療救援費用のメリット・デメリット
使える期間は、最長180日間
一つのケガや病気の治療について、治療費用は最長で180日以内まで保険適用されます。
でも、保険が使えるのは海外に居る間だけでしょう?日本に帰国したら、あとは健康保険で治療をしなければ駄目なんだよね?
海外でケガや病気になって始めた治療なら、日本に帰国してからも継続して180日間までは海外旅行保険で治療が出来るんですよ。ご存知ありませんでしたか?
以前はずっとクレジットカードの保険を利用してたんだけど、そんなこと説明聞いたこと無かったから、全く知らなかったよ。
180日間は、いつからカウントするのか?
ケガの場合には、ケガをした日から数えて180日以内、病気の場合は最初に病院で診察をした日から180日以内となります。
ただし、むちうちや腰痛、軽い捻挫などでは、必ずしも180日間の治療を認めてくれるとは限りません。医師が必要と認めるかどうかがポイントです。
ある病気で病院に通っているうちに、違う病気にもかかってしまったら?
当初の病気、新たにかかった病気、それぞれの初診から180日までとなります。
治療費用無制限は、期間無制限で使い続けられるという意味ではありません
治療費用無制限に加入すれば、どんな重大な病気や大けがをしても、完治するまで無制限で保険が使えるんでしょう?
いえいえ、違いますよ。一回の治療について無制限で費用は保険適用になりますが、期間は180日間で打ち切りとなります。
保険の終了期間とは関係ありません
治療を続けている内に保険が切れてしまったら、180日経っていなくても保険はもう使えないんですか?
大丈夫、保険の期間と治療費用が保険の適用になる期間は一緒ではありませんよ。保険が切れる直前に病気やケガで治療を開始しても、その日から180日まで保険適用で治療が出来るんです。
ケガで180日間治療しても障害が残った場合
事故によるケガの場合、180日治療しても後々まで残る症状は、別途後遺障害保険金の受け取りが可能なことがあります。認定されると、程度に応じて保険金額の4%から100%が一時金で受け取れますので、忘れずに請求を上げてみましょう。
関節が変形してしまって戻らない、火傷の跡が大きく残ってしまったなど、程度に応じて一時金が出ます。1,000万円の後遺障害保険金なら、一番最低の4%でも40万円が一時金で払われます。これは生命保険や医療保険には無いメリットの一つです。
治療費用180日についての注意点
その他、いくつか注意点を最後にお伝えします。
- ● 診察にて経過観察となった場合などで、次回の診察をあまり先の予定にすると、いざという時に治療日数が足りなくなってしまうので注意しましょう。
- ● また、治療中にロックダウンなどで外出ができなくなったとしても、180日ルールは延長されません。
- ● 治療費が日本円で10万円を超えるなどで診断書が必要になる場合、180日以内に必ずもらうようにしてください。180日を過ぎてからですとこのような文書料も保険の対象にならなくなってしまいます。
くれぐれもご注意を。