コロナが感染拡大後、各国の入国制限のために「いつ日本に帰国できるか分からない」という方からの加入相談が非常に増えています。
そのため、加入期間に皆さん迷われますが、とても多い質問が「短期加入と長期加入、どちらがお得ですか?」というもの。
確かに火災保険などでは、毎月や毎年払いで加入するより、5年や10年で長期一括加入の方がお得になっています。
では、海外旅行保険はどうなんでしょうか?
海外旅行保険の料金の仕組み
海外旅行保険の保険料は、期間によって均等になっていません
一般的にはどんな保険でも、保険料は1ヶ月分の保険料に必要な期間を掛ければトータルの保険料が計算できます。
例えば1ヶ月1万円の医療保険であれば、6ヶ月なら6倍の6万円、1年(12ヶ月)なら12倍で12万円です。
海外旅行保険は、事前に必要な期間を決定して、分割では無く一括のみの支払となります。
そして期間による保険料は、毎月均等にはなっていないのです。ですからちょっと分かりづらくなっています。
実際の期間による保険料例
ある大手損害保険会社の、一般的なプランで期間ごとの保険料例を見てみましょう。
加入期間 | 保険料 |
34日まで | 21,070円 |
2ヶ月 | 40,400円 |
3ヶ月 | 48,940円 |
4ヶ月 | 67,230円 |
5ヶ月 | 87,880円 |
6ヶ月 | 105,250円 |
7ヶ月 | 124,750円 |
8ヶ月 | 142,610円 |
9ヶ月 | 160,070円 |
10ヶ月 | 176,810円 |
11ヶ月 | 193,130円 |
12ヶ月 | 208,490円 |
ご覧のように、例えば期間2ヶ月で加入をした場合、1ヶ月あたりの保険料は20,200円ですが1年なら17,374円です。
それだけ見れば長期の方がお得に見えるかもしれませんが、3ヶ月の時なら1ヶ月あたり16,313円と、この期間が年間の中で一番割安になっています。
それなら3ヶ月単位でずっと延長するのが一番お得?!
当初3ヶ月で加入し、その後3ヶ月延長する場合の追加保険料は、以下の計算式となります。
延長の計算はすべて上記のような計算式のため、最初に短期間で加入して延長しても、最初から長期間で加入をしても、結果的には同じ保険料となります。
最初に長期で加入して、途中で解約をして返金を受ける場合も同様に差はありません。