海外旅行保険のメリットの一つに、病院までの往復交通費も保険請求が出来る点であることは、ご存知ない方が多いようです。
民間の医療保険では、入院の場合に限って入院時と退院時の交通費を認めてくれるケースが一般的ですが、海外旅行保険の規定では「入院または通院のための交通費」が支払いの対象となっていますので、
単なる風邪などで病院に通院する場合も、毎回掛かる交通費が保険適用となるのです。
利用出来る交通手段と、その計算方法
公共交通機関の場合
これが一番確実に承認される交通手段。
電車やバスを使っての往復交通費は、領収書の取り付けが難しい場合は
「区間と掛かった交通費の申告」
でOKです。
なお、交通費の支払額に上限などの決まりはありませんが、
規定ではあくまでも滞在先（海外の住居やホテル等）から病院までの、社会通念上妥当な交通手段を用いた場合の交通費とされています。
とは言っても、必ずご自宅から病院までに限られるのでは無く、私は海外での商談先から直接病院に行くことも良くありました。
また、電車やバスなどの公共交通機関を使えるエリアであったとしても、さほど高額な金額にならない場合はタクシー利用も通常は認めてもらえます。
医療保険の場合は、足を怪我しているので電車では無くタクシーにした、などの理由を求められることが多いのですが、
海外旅行保険では特に理由を求められることもありませんね。
タクシーの場合
やはり海外で一番重宝するのは、タクシーや最近であればウーバーなど。
この場合は、必ず「領収書」を取り付けしてください。無い場合は、タクシー料金の請求は認められません。
まだ私は、海外で病院に行くのにウーバーなどを利用したことはありませんが、
恐らくその場合はウーバーを利用した後のスマホの画面などをプリントして請求すれば、認めてもらえると思います。
自家用車の場合
アメリカなどの車社会で生活している場合は、恐らく大半の方が病院へは自家用車で行かれるのではないでしょうか。
自家用車を利用した場合は、1km15円換算で交通費として認定をしてもらえます（2023年11月時点）。
なお、レンタカーや高速代については、それを必要とする状況であったのかを個別判断となり、認定が出来るという約束は出来ない、と保険会社では回答しています。
レンタカーや高速代など、通常では使わないと思われる交通手段の場合には、
何故そのような手段を使わなければならなかったのか、他の交通手段ではNGだった経緯などのヒアリングにより、承認するかどうかが決定するようです。
交通費の受け取り方法
提携病院の場合は、受診した際に病院に来るまでに掛かった交通費を、その場で現金にて渡してくれるところもあります。
病院から自宅に戻る際の交通費は、次回受診の際に合わせて受け取るか、他に立て替えている薬代等があれば、合わせて保険会社に請求をあげてください。
このような情報を知っておけば、例え夜中などであってもイザという時には、躊躇せずに病院に行けますね。
また、病院に行くのに不便な場所に滞在していても、何かしらの交通手段で気軽に行くことが出来るのでは無いでしょうか。
私も長く上海で生活していた際は、行きつけの病院が交通機関では不便な場所にあったため、毎回病院に行く際はタクシーで通院をしていました。
言葉の面で、イザという時救車を呼ぶのは躊躇しても、タクシーなら呼びやすいのも安心ですよね。
今回は、どんな交通手段を利用出来るのか、その場合どのように請求するのか、などを解説します。
せっかく海外旅行保険にご加入なんですから、しっかりとメリットを使いこなしましょう！