2019年も日本で猛威を振るうインフルエンザ。
介護施設などでは集団感染で大勢の方が亡くなっています。
海外でも、アメリカやオーストラリアでは2018年に「殺人インフルエンザ」が大流行し、大勢の方が亡くなられたのをご記憶の方も多いと思います。
もうすぐ本格的なインフルエンザシーズン。しっかりと予防するとともに、海外旅行保険の備えも忘れないでください!
ワクチン接種をすべき理由とすべき人
日本では1月に入り164万人もの感染者となり、既に学級閉鎖や休校となった施設が583にも上りました。
介護施設などでは一つの施設で7人もの入居者が亡くなったり、ある施設では何と74人もの入所者や職員が集団感染をした所もあります。
海外でも、アジア・北米・ヨーロッパ・オーストラリアなどでは高い水準で流行をしますから注意が必要です。
このような猛威を振るうインフルエンザの予防には、WHOでもワクチン接種を推奨しています。
ワクチン接種をすべき理由は「かかる可能性が減り、かかったとしても重篤化が防げる」、そして「合併症の予防になる」からです。 また、特に摂取を推奨するのは以下のような方々。
- 妊娠のすべての段階にある妊婦
- 生後6ヶ月~5歳の子どもとその親
- 高齢者(65歳以上)と高齢者の介護者
- 慢性疾患のある人
- 医療従事者や教員など感染を拡大させてしまう可能性のある人
例え流行し始めてからでも十分有効とのことですから、上記に該当してまだワクチン接種をされていなければ、今からでもされた方がいいでしょう。
感染経路_飛沫感染と接触感染を断つために
飛沫感染は、感染した人が咳をすることで飛んだ、飛沫に含まれるウイルスを、別の人が口や 鼻から吸い込んでしまい、ウイルスが体内に入り込むこと。
これらの予防には、やはりマスクの着用と人混みを出来るだけ避けるしかありません。
私の知人は、数年前から電車通勤を自動車通勤にしたところ、以来一切インフルエンザにかからなくなったと言っていました。
そのくらい人混みの飛沫感染というのは影響があるんですね。
一方、感染した人が触れたところに触れ、その手で口の周りなどにさわってウイルスが粘膜などを通じて体内に入り感染するのが接触感染。
アリゾナ大学の実験では、80人働くオフィスのドアノブにウイルスを付着したところ、わずか4時間以内に50%の社員の手からウイルスが検証されたそうです。
公共施設などだけでは無く、オフィスやご家庭でもこまめな手洗い・除菌がこの時期には重要です。
ところで、インフルエンザにかかるとタミフルやリレンザなどを処方されるのが一般的ですが、お子様の副作用などもちょっと気になるところ。
そのような場合には、「麻黄湯(まおうとう)」という漢方薬が身体にもやさしく、初期の症状に効果的なので、お子様や高齢者にもお勧めなようです。 一時帰国をされた際には、購入されておいてもいいかも知れません。
海外旅行保険_感染症の場合の補償
さて海外での病気の備えである海外旅行保険ですが、通常の病気と違って感染症の場合、補償の適用期間が長くなります。
その理由は、感染症の場合かかってから発症するまでに時間がかかるケースがあるからです。
インフルエンザでも、38度以上の高熱や関節痛が伴わず、微熱や鼻風邪のような症状で重症化するまで気づかないケースも良くあるようです。
そこで、海外旅行保険の治療費用は、感染症の場合は保険終了(旅行終了)日からその日を含めて30日以内に医師の治療を開始した場合でも適用となります(※一類から四類までに該当する感染症の場合)。
但し、実は通常のインフルエンザは海外旅行保険で指定されている感染症の対象にはなっていないのでご注意ください。
ですが、鳥インフルエンザの場合は対象になります。インフルエンザの症状が出た場合に、すぐには通常のインフルエンザか鳥インフルエンザなのかは分かりません。
ですから帰国などで保険が終了しても、海外旅行保険の証券は一ヶ月間は破棄せず保管をしておいてください。
インフルエンザ。人類が数千年前から経験してきた身近な感染症。
日本では以前は指定予防接種の一つでしたが、そこから外れたことでこの感染症を軽視する風潮になってきたようです。
しかしご家族や職場で一人でもかかれば他のみなさんにも大きな影響が出る上に、特に高齢者の方にとっては死の危険すらある恐い感染症であることを忘れないでください。
もしまだあなたがワクチン接種をされていないのであれば、今からでも摂取をされておくことをお勧めします。
近々飛行機に乗られるご予定の方も、インフルエンザに感染したら搭乗出来ないこともお忘れなく。
海外旅行保険は、予防接種は保険対象とはなりませんのでご注意ください。
参考記事
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/measles/” title=”日本一時帰国中、海外戻る前日にお子様がはしかに感染。海外旅行保険のお役立ち度は?” content=”はしかやインフルエンザなどの感染症にかかった場合は、飛行機への搭乗は出来ません。”] [blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/return-home/” title=”海外旅行保険の補償は、帰国して空港で終了ではありません” content=”海外旅行保険は、日本に到着して全てが終了ではありませんので、証券はすぐに破棄をしないでください。”]最後までお読みいただき、ありがとうございました!
海外でも日本でも安心な、日本の海外旅行保険まとめ
- インフルエンザ予防には、まず何よりも予防接種が効果的です。
- 飛沫感染、接触感染とも、感染力は非常に強力なため、マスク着用にこまめな手洗い、患者の隔離を徹底して行いましょう。
- 海外旅行保険は、感染症の場合保険が終了してから30日以内に発症しても有効となりますので、保険が終わってもすぐに証券を破棄はしないでください。
[…] […]