リタイア後は奥様と海外に移住。
そんなあなたの一番の楽しみは、やっぱり海外でのゴルフ三昧では無いですか?
マナーや規律を重んじる日本と違って、海外では思いっきりゴルフ自体を楽しむ感じでいいですよね。
ところで、日本でゴルフをされる時は必ずゴルファー保険に入られていると思いますが、海外ではどうしているのでしょうか?
実は海外旅行保険に入れば、わざわざゴルファー保険に入らなくても大丈夫だってご存知でしたか?

ゴルフのプレイ中や練習中に想定されるリスク
自分自身のケガや事故に備える

あくまでも日本での推定件数ですが、ゴルフ場でのケガは年間6,000件以上と言われています。
最も多いのがクラブやボールに当たったというもの。次いでカートによるもの。その次に転倒、転落です。
スポーツにケガは付きものとはいえ、ゴルフの場合は硬く、重さのあるクラブを思いっきり振って使用することや、カートを使うこともあり、ゴルフのケガは、他のスポーツのものと比べて重傷を負います。


しかし、次の日になって急に手がしびれたり、首や頭が痛みはじめたのです。急いで形成外科へ行って診てもらったところ、入院が必要だと言われ結果的に入院費と治療費で30万円ほどかかりました。

ゴルファー保険のケガの補償は、治療費自体が補償されるのでは無く入院・通院の日額や手術保険金なので、海外ではあまり役には立たないですね。
他のプレイヤーにケガをさせてしまった場合に備える

ゴルフの練習、競技または指導中に発生した事故により、他人にケガを負わせたり、財物を壊した場合など、第三者に対する損害賠償への備えも大切です。
素振りをしたらクラブがパートナーの頭に当たってケガをさせた、打ったボールがキャディーに当たってケガをさせた、カートの運転ミスで他人と衝突してケガをさせた、打ったボールで建物の窓ガラスを割ってしまったなどのケースが該当します。



但し、カートを運転中に他人にぶつけてケガをさせた場合や器物を破損させた場合だけは、ゴルファー保険の賠償責任しか対象にならないんです。
クラブが折れてしまった等の、ゴルフ用品の損害に備える

ゴルフ場やゴルフ練習場でゴルフ用品が損傷したり、盗難に遭うことがあります。
「誤ってゴルフクラブを折ってしまった」「目を離しているすきにゴルフクラブが盗まれていた」というケースなどです。
海外でゴルフをするにあたって1番気を付けたいのが「盗難」。カウンターに預けたから安心だと思っていても、他の人が間違えて持って行ってしまう事例もあるようです。

また、ゴルフボールはクラブやバッグといったゴルフ用品と一緒に盗難された場合のみ補償範囲内とされています。ボールのみが無くなってしまった場合には保険金は支払われません。
ホールインワン補償だけは、海外では準備が出来ません

日本では適用対象としているゴルフ保険も多い「ホールインワン補償」ですが、基本的には海外でのプレー時は対象外になります。
日本の場合、ホールインワンを達成すると、プレイヤーが祝賀会を主催。同伴者や仲間、キャディやコンペ参加者などに対してお祝いを振る舞う習慣があります。
費用も数十万かかるケースが多く、プレイヤーは喜ばしい反面、金銭面ではかなりの負担になることも。
その際に保険金として支払われるのがホールインワン補償ですが、海外ではこの祝賀会を開く習慣がないため、保険も適用されません。
海外の場合、ホールインワン達成を喜ぶだけで日本のように大きな祝賀会を開く習慣がないので、ホールインワン補償自体が存在しないのです。