当初加入された保険の期間を延ばしたい場合、「延長」と「更新」の2つの方法があることをご存知ですか?
恐らく、皆さんはその違いを知らないまま手続きをされていると思いますが、保険料が頻繁に、そして大幅に値上げされている昨今、弊社では一人ひとりのニーズや今後の滞在計画などによって使い分けています。
「延長」と「更新」
今回の説明は、弊社でも取扱をしている「T・N社」の規定を元に解説します。
保険会社によって、最長何年まで入れるかが違いますのでご注意ください(通常は1年の会社が殆どです)。
現在加入している保険期間が2年未満の場合、手続き後の期間が最長2年に到達するまで延ばす手続きを、「延長」と言います。
延長の場合、保険証券に記載されている「補償開始日」は、当初加入された時と変わらず、保険の終わりの日付だけが変更(延長)されます。
追加保険料は、当初加入された時の保険料で計算されるため、途中で値上げ等があっても延長の間は影響を受けません。
また、プランについても当初加入された時のプランを変更することは出来ません。証券番号も変わりません。
現在加入している保険期間が今回の満期で最長の2年に到達する契約を延長する場合、もしくはプラン内容を変更したり、また最長2年になるまでの残り期間以上に期間を延ばしたい場合などに、「更新」の手続きを行います。
更新の場合、新たな補償開始日時点での保険料が適用されます。
証券番号についても、従来とは異なる番号となります。
このように、同じ期間を延ばす手続きでも、延長か更新かで適用となる保険料が異なります。
そのため、頻繁に、且つ大幅な値上げがされている昨今では、あなたやご家族様のご年齢、今後の海外滞在予定、保険の使用状況などによって、どれを選択するかが非常に重要となります。
「延長」になる場合、「更新」になる場合の具体的事例
(事例1)
2022年3月に新規で1年間加入。2023年3月の満期で、あと1年の延長をご希望。
→この場合は、最長2年まであと1年間残っていますので、「延長」手続きでの対応となります。
保険料は2022年3月の新規加入時点の金額が適用となり、証券上の補償開始日は2022年3月のままで、証券番号も変わらず、保険の終了日のみ変更されて記載されます。
(事例2)
2021年3月に新規で2年間加入。2023年3月の満期で、あと1年(もしくは2年)の延長をご希望。
→この場合は、満期時点で新規ご加入から丸2年間が経過となりますので、これ以上を保険期間を延ばしたい場合は「更新」手続きでの対応となります。
保険料は、更新手続きを行う2023年3月時点の金額が適用となり、証券上の補償開始日は2023年3月となり、証券番号も新しくなります。
(事例3)
2022年3月に新規で1年間加入。2023年3月の満期で、あと2年(もしくは1年以上)の延長をご希望。
→この場合は、最長2年になるまでのあと1年までなら「延長」で対応しますが、1年以上の延長をご希望のため「更新」で対応することとなります。
そのため(事例1)とは違って、保険料は更新手続きを行う2023年3月時点の金額が適用となり、証券上の補償開始日は2023年3月となり、証券番号も新しくなります。
延長自体はあと1年以内でも、プラン自体を今までのものとは違うものに変更したいという場合も、同様に「更新」とします。
2023年7月の値上げ迄は、「延長」もしくは「更新」を、リセットも加味して適切にアドバイスします。
弊社では、今年1月12日に値上げについてブログで発信して以降、既に大勢の方から
「自分はどのように見直しをすれば、一番お得になりますか?」
というお問合せ、ご相談を頂いております。
そしてさきほど説明した「延長」や「更新」、または「リセット」をその方の状況に合わせて、今後トータルで一番お得な保険料となるようにアドバイス・サポートしています。
(※リセットとは、現在の契約を早期解約・返金して、新たにご準備する弊社独自の方法です)
例えば、あと1年以内に本帰国される方で、延長が可能なら据え置き料金で延長。まだ2年以上海外に滞在されるなら、一旦ここで現時点での保険料にて更新を行う、等です。
目先の損得では無く、今後のトータルで加味してご提案・切替をします。
あなたには何も難しいことはお願いしません。
ご相談をご希望の場合は、
1,現在のご年齢
2,海外滞在の理由(現地採用や移住、海外で結婚等)
3,今後何年以上海外に長期滞在をされる予定か?
4,日本には健康保険を残しているか、既に脱会しているか?
5,現在の健康状態
ただこの5つを私にお伝えいただければ、最適な答えをお伝えし、適切な時期にお切り替えを対応します。
なお、70歳以上、もしくは1年以内に70歳になるのであれば、6月末までに加入もしくは切替の一択です。
その他、日本に家族経営でもいいので法人を持っている、設立が可能、という方は、別途ご相談ください。
特に保険対象者の中に70歳以上の方がいらっしゃる場合は、設立の手間暇やコストを考えても、有利な提案が可能です(本年7月以降から)。
このように、私が出来る限りの知恵と経験を使って、海外に居るあなたをこれからもサポートしていきます。
本来は、お客様が「延長」か「更新」を考えて手続きをしてもらうものですが、
弊社では私・Adviserが最適な保険料になるよう、また、補償面で一番安心が出来るよう、一人ひとりに合わせて「延長」と「更新」を使い分けています。
では、「延長」と「更新」の違いや、値上げ対策で重要な使い分けについて解説します。